身長の伸びは、脳下垂体から出ている成長ホルモンが深く関わっています。
思春期の成長ホルモン(HGH)の分泌量が身長の伸びを左右しています。
脳下垂体から分泌され肝臓に運ばれた成長ホルモンは、「IGF-I」と呼ばれるホルモンを生成します。IGF-Iが血中に送り込まれ軟骨に到達すると軟骨の増殖活動が活発になります。骨と骨の間の軟骨部分を成長させて、身長の伸びにつながっていきます。
成長期には成長ホルモンの分泌が盛んになるため、よく伸びる時期となります。
一般的に日本人は、早く身長が伸び止まる人が多く、高校2年生前後で身長は、ほぼ止まるのが平均のようです。
欧米の子供たちは日本人よりも半年くらい成長期に入るのが遅いため逆に日本人よりも長く身長は伸び続けられるそうです。
成長ホルモンの分泌には波があり、一生の間に3回、急激に分泌量が増える時期があるそうです。
個人差はありますが、多くの場合はこの3つの期間に成長ホルモンが特に多くなります。
20歳前後を境に成長ホルモンの分泌が急激に少なくなっていきます。この時期を堺に身長が伸びることはほとんどなくなります。
ですが、成長ホルモンが完全にゼロになってしまうわけではありません。どんな年齢の人にも成長ホルモンは、少量は分泌され続けます。この成長ホルモンの分泌量は、身体の細胞を新しくさせてある程度の若々しさを保つ役割がありますが、身長を伸ばすほどの影響は与えません。
成長ホルモン(HGH)は、191個のアミノ酸を原料として、体内で生成されます。
アミノ酸の中でも成長ホルモンの原料となるのが、グルタミン、アルギニン、リジンなどのアミノ酸です。
これらのアミノ酸は、HGHリリーザーと呼ばれています。HGHリリーザーは、どんなアミノ酸でも良いというわけではなく、高品質のアミノ酸を微妙な比率で配合し、摂取することで、体内で成長ホルモンの原料として使用されるそうです。
アメリカではさまざまなメーカーからHGH製品が扱われています。
成長ホルモンは就寝後2〜3時間後や、運動後、食事の数時間後などに分泌されます。
しかし、成長ホルモンが分泌されていても、血液中に栄養素がなければ、骨を作る素材がないということになり、ガス欠のような状態になってしまうのでバランスの良い食事も大切です。
成長ホルモンが年齢とともに減少してしまう理由の一つに天然抑制因子「ソマトスタチン」があります。
脳下垂体における成長ホルモン(GH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)などを抑制する作用があります。
このソマトスタチンという成分は、年齢とともにその量を増加してしまいます。
アルギニンは、発育期にあたる子供には成長に必要な準必須アミノ酸と言われていて、成人では健康で活動的な体を維持するための非必須アミノ酸といわれる物質で、成人は体内で作られています。
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進します。全身の代謝を促進して、脂肪の減少や筋肉の増加、骨の強化など、身体の若返りに効果があるアミノ酸です。
アルギニンは成長ホルモンのソマトスタチンブレーキをかける働きがあるそうです。
グルタミンは人体が合成できない必須アミノ酸ではないのですが、必要量がとても多く、あらゆる組織・器官にとって重要なアミノ酸です。グルタミンは代謝されやすい物質なので、過剰に摂取してしまっても過剰障害などが起こる心配はほとんどないそうです。
グルタミンは、小麦タンパク質(グルテン)などに豊富に含まれている栄養素です。
リジンは牛乳から発見されたアミノ酸です。体内で合成することができないので、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸です。
リジンを摂取するには動物性たんぱく質を取る必要があります。
リジンには、たんぱく質の吸収を促進したり、ブドウ糖の代謝促進や体組織・カルシウムの吸収促進など体を成長させる働きがあります。
リジンは動物性のたんぱく質に多く含まれています。穀物などにはあまり含まれていません。炭水化物を中心に摂取している方には不足しやすい栄養素です。
穀物と肉を一緒に食事するようにしましょう。
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